赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くような時はこうすれば治りが早くなる

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くと、ひょっとして重い病気なのかもしれないと、心配をしてしまうことがあるかもしれません。

病院で受診しても、薬も出してもらえないこともあります。医師の言うことを信じたいけども、ひょっとしたら、と悪いことを考えてしまうこともあるかもしれません。

確かに、3ヶ月や4ヶ月の小さい赤ちゃんは、免疫がまだ備わっていないので、小さな風邪や、咳から重篤な病気に発展することもあります。

しかし、何の病気もないのに咳だけが1ヶ月も続くということは珍しいことでもありません。そんな赤ちゃんに熱もなく、病院で薬も処方されないといったとき、市販の薬を飲ませて咳を止めたほうがいいかな、と思ったら、まず、この記事を読んでください。

この記事は、どうして咳が長引くのかの原因について書かれています。

この記事を読むことで、赤ちゃんの咳が長引く理由がわかり、それに対する不安がなくなり、どうしたら赤ちゃんの咳を止めることができるのかわかるようになります。

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続く、でも病院に行っても一向によくならない理由は、病気ででる咳ではないから

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続く、しかし病院に行っても薬も出なければ、このまま様子見ということも多くあります。

何か気が付かない病気が隠れているかもしれない、と心配になって病院を受診しても、様子見で不安がぬぐえないと感じることは少なくありません。

しかし、どうして赤ちゃんの咳が長引くのか、その理由がわかれば少しは安心できると思います。特に百日咳とか喘息とかいう病気の診断がつかなくても、咳が長引くのは理由があります。

咳がひどい、ということが長引くのは何らかの病気を疑うべきです。でも病気でなくても咳が長引く事もあることを知っておきましょう。

咳は呼吸が困難になるなどの症状があったとしても、基本的に対処療法です。対処療法とは、咳などを少しでも和らげようとする治療です。

何故なら、風邪やインフルエンザをはじめ、ウィルスが原因の病気の治療は、体が自然にウィルスを外に出すことでしか出来ないからです。つまり、体が自然に回復するのを待つしかありません。

百日咳などの細菌には抗生物質もききますが、基本的に風邪などのウィルスには特効薬はありません。

参考 ふかざわ小児科 風邪には抗生剤(抗生物質)は効きません! 

咳が出るのは、ウィルスやハウスダストのような異物が喉に侵入することで炎症を起こし、その原因物質であるウィルスなどを出そうとするからです。

それらは痰になって、咳によってからだの外に出されます。赤ちゃん、子供は大人以上に、痰を作る量が多いそうです。

しかし、赤ちゃんは大人のように上手く痰が出せません。いつまでも喉元に残っているとウィルスなどは再び喉を攻撃し、いつまでもその攻防が続くため、咳が長引く原因になってしまうのです。

子どもは、痰(たん)を、おとな以上に多くつくるのですが、せきがおとなよりうまく出せないために痰がなかなか出てゆきません。その結果、せきは長く続くことになります。子どもの「気管支炎」は、痰が多く気管支の直径がもともと狭いため、空気の通るところがさらに狭くなって起こります。その結果、喘息のような症状になります。

白クマ先生の子ども診療所|日本医師会 せきが出る原因と位置

しかも、赤ちゃんや小さい子供は、体が未熟なため、炎症を起こした粘膜の修復に時間がかかります。治りかけのところに、再びウィルスやほこり、アレルギー物質が粘膜を刺激するので、なかなか治りきらないということがあります。

ですから、赤ちゃんのいる部屋は、湿度を保ち、埃やウィルスが舞いにくい環境を整え続ける事が大事です。

そして、ウィルスなどが含まれている痰や鼻水をマメにとってやることで、長引く咳を抑える事ができるようになります。

つまり、赤ちゃんの咳を長引かせないようにする為には、お医者さんや薬の力よりも、お母さんの努力が必要なのです

もちろん、咳が重症化して、呼吸が困難になればすぐに病院を受診します。百日咳などは、だんだん重症化する事で発覚します。百日咳などは抗生物質が効きますので、薬による治療が望ましい事もあります。

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くという時に、鼻水、鼻づまりが多いのには理由がある

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くという時は、鼻水や鼻づまりの症状は続いていないでしょうか?

赤ちゃんの鼻水は、外からのウィルスや花粉やカビなどのアレルギー物質から身を守るためにでてきます。 つまり、赤ちゃんの鼻水や鼻づまりは、今、まさに病気の原因と戦っている印でもあるのです。

そして、赤ちゃんの鼻水は、自分で鼻が噛めないので、いつまでも鼻に残っています。

鼻水には、ウィルスやアレルギー物質などが含まれています。それを外に出してやれば、赤ちゃんの勝ちだったのですが、いつまでも鼻に残っているために、再び、体に侵入しようとします。

こうして、ウィルスが耳に移動すると中耳炎になります。鼻水が喉に降りてくると、今度は喉の粘膜とウィルスやアレルギー物質との戦いが始まり、咳となって、それを自分の体の外に出そうとします。

そうです、咳が長引くのは、いつまでもウィルスやアレルギー物質などの原因が体の中に残って再び攻撃してくるからです。つまり、鼻水が咳の原因なのです。

ですから、鼻水をまめにとってあげることで、赤ちゃんの咳が治りやすくなり、機嫌もよくなり、中耳炎や肺炎などの病気の予防にもなるのです。

RSウイルス、肺炎、インフルエンザなど赤ちゃんにとって重篤な症状になりがちな病気の原因はウィルスです。ウィルスは、赤ちゃんの場合、鼻呼吸がほとんどなので、侵入経路は鼻なのです。

参考 ファミリークリニック小禄 鼻汁と痰の吸引について

赤ちゃんの鼻水をとる吸引器は、市販されています。それを使えば、比較的簡単に、赤ちゃんの鼻水を取り除いてあげる事が出来ます。

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くような時に、痰が喉のところで止まってゼロゼロいっていませんか?

赤ちゃんの咳が長引くのは、鼻から始まり、それが喉に降りてきて痰のように喉に残っているからです。

ウィルスやアレルギー物質が鼻水と一緒に喉に降りてきて炎症を起こし、それが咳となって出てくるのです。

よく赤ちゃんがゼロゼロするといわれることがあります。ゼロゼロとは、痰が喉のあたりで音を立てているのです。痰は喉が炎症を起こすと出てきますが、実は、咳止めの薬とは、この痰を出しやすくする薬なのです。

喘息のようにヒューヒューという音がする気管支の病気は、気管支を広げて空気を通りやすくする薬です。しかし、湿ったゴホンゴホンという咳を止める薬は、咳の原因であるウィルスなどの含まれた痰を外にだしてやることや、喉の炎症を抑えることで、副次的に咳を止めるように作用するのです。

実は、湿った咳は止めてはいけないのです。なぜなら、それは、病気の原因を体の中に入れないようにでている咳だからです。

とめていいせき、いけないせき

せきには大きく分けて二種類あります。ひとつは百日ぜきのようなコンコンという乾いたせきで、もうひとつはゼロゼロという湿ったせきです。乾いたせきはとめていいのですが、湿ったせきは無理にとめる必要はありません。

百日ぜきなどの乾いたせきは、中枢神経が刺激されて出るせきで、からだに負担がかかるだけなので、とめてあげたほうが赤ちゃんは楽になります。

でも、湿ったせきというのは、のどや気管支に炎症が起こり、そこから出てくる分泌物をせきによってからだの外へ押し出そうとしているものです。ですから、とめてしまうと分泌物がのどや気管にたまったままになって、かえって苦しくなってしまいます。

山口小児クリニック:せきがでたら

すると、赤ちゃんの咳を止めてやるには、痰を出しやすくすること。さらに言えば、喉に鼻水が落ちてこないように鼻水をとってやることなのです。これが分かっていれば、赤ちゃんにわざわざ薬を飲ます必要はありません。

鼻水をとってやることで、赤ちゃんの痰も少なくなり、咳も治まってくるのです。

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続く時に、熱はないのに咳だけ続く理由

もし、何らかのウィルスなどが体に入ってきていたら、それは発熱となって現れることが多いです。体が病原菌と戦って、熱を出すからです。

しかし、熱がないのに咳が出るというのは、体の中に病原菌が入っているのではなく、入ってくるのを阻止しようと喉が頑張っている状態だといえます。

それは、例えば、鼻水で阻止されたり、咳で阻止されたりします。アレルギー物質かもしれません。うつ伏せになった時に、ダニホコリを吸ったからかもしれません。エアコンの内部に発生したカビを吸い込んだのかもしれません。

だから、咳が出るときは、湿度を上げて、水をまめに飲ませて喉を潤すということが基本になります。

喉が潤えば、痰が出やすくなります。また、ウィルスなどの侵入を阻止する鼻や気道の粘膜にはる線毛(せんもう)とよばれる組織は、水分が多い程、活動的になります。

参考 日経ウーマン カゼ・インフルに:水分補給でウイルス排出

ウィルスを防御する、鼻や気道の粘膜の線毛は、メントールによっても活動的になるようです。子供の足にヴィックスヴェポラップを塗ると、咳が鎮まると言うのは、こういった効果もあるという証でしょう。

しかし、そうしても咳は一向に収まらないということも確かにあります。それは、鼻水や痰が、赤ちゃんの体の中に残っているからです。いつまでも咳の原因物質を赤ちゃんの鼻の中に残しておいてはいけません。

咳の原因が赤ちゃんの喉や鼻に残っていると、それがいつか肺に移動する事で肺炎を発症する事にもなりかねません。

赤ちゃんの咳が長引く、咳が続くと母乳を吐くのは、咳を我慢することができないから

赤ちゃんが咳をすると、肺が胃を圧迫しますので嘔吐しやすくなります。そして、咳をすると母乳やミルクを飲まなくなってしまいます。何故だかわかりますか?

試しに、自分の鼻をつまんで、ストローで水を吸ってみてください。きっとかなり大変なことが分かります。そして、ちょっと飲むと、すぐにストローから口を話して、呼吸をしなければいけなくなります。

もし、そんな時に、むせたり、咳が出そうになったら、大人なら我慢して、まず口の中にあるものをしっかりと飲み込んでから咳をしたりできます。

しかし、赤ちゃんは咳が我慢できません。母乳やミルク、お水を飲んでいる途中で咳が出そうになると、咳をしますから吐いてしまうのです。

それを繰り返すと、赤ちゃんは苦しいのが嫌なので母乳やミルクを飲まなくなってしまうのです。

つまり、赤ちゃんが咳をすると母乳を飲まなくなるのは、鼻の通りが悪いことが原因であることが多いのです。赤ちゃんはそもそも口で呼吸するのが苦手です。

それに加えて咳も出れば、せっかく飲んだわずかな母乳やミルクも口から吐くということになってしまいます。

その為にも、鼻水をきちんと吸ってあげましょう。

赤ちゃんの咳が風邪などが治っても長引く、咳が続く時は、鼻水をきちん取ってやることで回復が早くなります

赤ちゃんの鼻水をとってやると、機嫌もよくなり、母乳やミルクも良く飲むようになります。咳が原因と思っていたのが、多くは鼻水が原因ということが多いのです。

しかし、赤ちゃんの鼻水をとってやっても、なかなか咳が治まらないということもあります。その場合は、小児科や耳鼻科で、赤ちゃんの鼻水を吸引してもらうという方法があります。

家できちんと、鼻水を吸引しているつもりでも、小児科や耳鼻科で鼻水を吸引してもらうと、まだこんなにとれるのということが多いです。

それは、赤ちゃんの鼻水は、鼻の奥にある副鼻腔というところにとどまっていることが多く、これがなかなか吸引しにくいのです。

これをきちんと取り除いてやるには、赤ちゃんをきちんと座らせた状態で、吸引器の口を水平にして、副鼻腔から鼻水を吸い出してやるようにしなければいけません。

その方法は、下に紹介するサイトに図解入りで詳しく説明されています。最初は上手く吸引できないかもしれませんが、なれてくると、赤ちゃんが病気知らずになるくらい、きちんと鼻水が吸引できるようになります。

参考 かめやまクリニック 子供さんの鼻をうまく吸う方法

赤ちゃんの副鼻腔にたまった鼻水がキレイに取れたら、きっとあなたの赤ちゃんは思いのほか機嫌がよくなり、咳も止まってくると思います。

赤ちゃんに熱もなく、病院で薬も処方されないといったとき、市販の薬を飲ませて咳を止めたほうがいいかな、と思ったときは、まずは鼻水の吸引を試してみましょう。元気になっても鼻水の吸引は、中耳炎や肺炎などの予防にもなります。

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