空腹で冷や汗がでたら?こうすれば体質を改善して健康体になれる

空腹で冷や汗や体の震えが来たら、それは低血糖のサインかもしれません。低血糖とは、体の中のエネルギーが不足する状態の事です。

血糖値が急激に下がると、身体からの危険信号として、以下のような症状がみられます。これらの自律神経症状は精神疾患のパニック障害や統合失調症の症状と似ており、病院でも誤った診断をされることがあります。

  • 発汗
  • 頻脈
  • 手足の震え
  • 動悸
  • 不安感
  • 空腹感

これらの症状は、糖分をすぐに補給することで快方に向かいます。

赤坂一ツ木通りクリニック吉沢クリニック 吉澤 威勇さん監修
「いしゃまち」からの記事

私たちは、何か食べ物を食べると、体の中でそれがエネルギーに変わります。エネルギーは体の隅々まで血液を通して運ばれて行きます。

血糖値の「血糖」の意味は、ここから来ているのだと思われます。糖とは、この場合、エネルギーの事です。

そしてもし、その血液によって運ばれるエネルギーがすくなくなったら、私たちの体は自分を動かすエネルギーが不足してしまいます。

体は困ってしまうので、脳から異常信号を出すことにします。エネルギーを補給して欲しいと言うサインです。それが汗であったり、手の震えだったりするのです。

これが低血糖症とよばれるものです。

では、その低血糖とよばれる症状をほうっておいたらどうなるのでしょうか?

そうならない為に、低血糖になったら、つまり空腹時に冷や汗をかいたり、手の震えが来たりした時にはどうすればよいのでしょうか。

そして、どうして低血糖と呼ばれる状態になるのでしょうか。

最後に、低血糖にならないようにするには、どのように予防したらよいのでしょうか。

この記事は、空腹時に冷や汗をかいたり手の震えが出たりする人が、どのようにしたら体質を改善し、そのような症状から解放されるのか、について書かれています。

空腹時に手が震え、めまいがして、倒れたりする危険も。あなたには、そんな兆候がありませんか?

体の中にあるエネルギーが不足すると、私たちの体は危険信号を出します。それは、汗をかいたり、脈が早くなったり、手足が震えたり、心臓がばくばくしたり、お腹がすいたりしたりすることです。

血糖値がさらに下がると中枢神経の症状が起こり、脳が正常に活動できなくなりつつあることを示してきます。

  • 頭痛
  • かすみ目
  • 集中力の低下や錯乱
  • 脱力、眠気(生あくびなど)
  • めまい
  • 疲労感
  • ろれつが回らない
  • ものが二重に見える

赤坂一ツ木通りクリニック吉沢クリニック 吉澤 威勇さん監修
「いしゃまち」からの記事

これらの危険信号は、私たちの体に何か異常がある事を教えてくれています。

しかし、これらはまだ危険信号の段階です。体の中のエネルギーが不足しているので、すぐにエネルギーを補ってあげることで解決する段階です。

即効性のあるエネルギーは糖です。糖分を補給してやればすぐに回復します。何か甘いものを口にしてみましょう。

ご飯を食べても解消されない、といって不安になる方もいるようです。症状が出ても糖分が吸収されにくいと解消されません。消化されるまで時間がかかるものより、飴やジュース、チョコレートなど、すぐにエネルギーになるような甘いものを口にしてみましょう。

空腹時のエネルギー不足を上手く解消できないと、つまり糖分などの補給を怠り、そのまま放置してしまうと、今度は体のエネルギーが脳まで到達できなくなってしまいます。そうならない為にも注意が必要です。

ある人の体験談では、空腹であったにもかかわらず、仕事が忙しくて食事を我慢したために、手が震え始め、膝ががくがくして立ちすくむようになり、こめかみからは冷たい汗がポタポタ落ち、ついにしゃがみこんでしまったということもあります。

私たちの体の中で、脳と言う場所は、唯一、栄養としてとりいれることが出来るのが糖分という特殊な場所です。その糖分が不足してしまうと、脳に深刻な影響を与えてしまいます。

めまいと言うのは、体の異常信号が、脳の異常信号に切り替わったということです。つまり、体の異状が、脳の異常にレベルアップしてしまったのです。

この場合は、緊急性が高いので、すぐに医師に相談するのが賢明な行動でしょう。

放っておくと、めまいのほか頭痛がおこったり、目がかすんだり、ものが2重に見える、異常に眠くなる、とても疲れる、物事に集中できない、力が抜ける、うまくしゃべれない、という中枢神経にも異常がでてきます。

やがては意識を失ったり、昏睡に陥ったりします。とても危険な状態になるので、早めに医師に相談する必要があります。

何が原因で、空腹時に冷や汗がでて手の震えがでる低血糖症になるのか?

低血糖の原因は大きく分けて3つに分類できると考えます。

一つ目は病気によるもの、二つ目は、ダイエットや食事による生活習慣の問題、三つ目は、糖尿病の治療に使われる薬が原因と言う物です。

肝臓や脾臓、心の病気があると空腹時に冷や汗が出たり、手の震えが出る

一つ目は、特定の病気によるもの、つまり特定の臓器に病気などがある場合です。場合によっては、心理的な要因が臓器に影響を与える事もあります。

特定の病気とは、体の中のエネルギーをコントロールするインスリンという物質と密接な関係のある臓器、膵臓(ひぞう)や肝臓(かんぞう)の病気です。

肝臓が悪いと、体の中にエネルギーを貯める事が上手くいかないことがあります。その為、体の中のエネルギーが少なくなり、低血糖になる事があります。お酒の飲み過ぎなどで肝臓を悪くしていないでしょうか。ちょっと考えてみてください。

また、膵臓が悪いとインスリンという物質を過剰に放出して、体の中のエネルギーを必要以上に制限してしまう事もあります。その場合も、体の中のエネルギーが不足して低血糖の症状がでてきます。

膵臓を悪くする原因は、暴飲暴食やお酒の飲み過ぎです。心当たりはないでしょうか?

また、心の病で、同じようにインスリンを過剰放出してしまう場合もあるそうです。何か心の病で不安な毎日を過ごしていないか考えてみてください。

極端な食事制限をすると、体に十分なエネルギーを貯める事が出来ずに、空腹時に冷や汗が出たり、手の震えがでる

次に2番目の原因ですが、それは極端な食事制限によるものです。

朝食を抜いたり、食事と食事の間があいたり、糖質制限ダイエットなどを行なったり、極端な食事制限を行なった場合に起ります。何か思い当たる事はないでしょうか?

通常、私たちの体は、飢餓状態の備えで脂肪を体に蓄えます。空腹時は、その脂肪をエネルギーに替えて体を動かします。

ですから、健康な体であれば、それほど簡単に低血糖の症状はでないと言われています。

しかし、低血糖になりやすい体質の人も一定数いるようです。特に重い病気ではなく、低血糖になりやすい体質の人もいるということです。

もし、そのような体質が原因の場合は、できるだけエネルギーを頻繁に補給してやる事で症状を回避できる場合もあります。食事と食事の間を短くしたり、おやつや間食などで、体の中のエネルギーが少なくなりすぎないように心がけましょう。

飴やキャンディー、甘いジュースなどを常に携帯することも有効です。空腹の状態をできるだけ作らない事で深刻なトラブルを防ぐ事になります。

糖尿病の薬は、血糖値を下げる効果があるので、効きすぎると血糖値を下げすぎて、空腹時に冷や汗や手の震えがでることがあります

そして3番目の原因が糖尿病です。しかし、糖尿病だから低血糖になると言う訳ではありません。糖尿病で治療を受け、インスリンなどの薬を服用している時に起る事があるというのです。

つまり、糖尿病そのものが原因ではなく、糖尿病の治療に使われる薬が原因です。

糖尿病は、もともと血糖値が高くなる病気です。それを抑える為に薬を飲みます。その薬が効きすぎると、血糖値が下がりすぎると言う事です。

ですから、空腹時に冷や汗がでたら糖尿病かもしれないと考える心配はなさそうです。

しかし、安心だけしてもいけません。それは、糖尿病になる可能性がないとも言えないからです。

原因に応じた対応をすれば、空腹時に冷や汗がでる症状も改善され、健康体になれる

低血糖は空腹を避ける事で回避できますが、根本的な原因がなくならないといつまでも不安を抱えたままになります。

先程述べたように、低血糖には3つの原因があります。それぞれに解決の手段があります。

肝臓や脾臓、心の病気で空腹時に冷や汗や動機がでる場合は、内科もしくは心療内科を受診して見る

一番目に、肝臓や膵臓になんらかな病気を抱えている場合は、すぐに医師に相談すべきです。この場合は、内科を受診します。

場合によっては、体ではなく、心の病が関係しているかもしれません。心の病は、心の不安に、体が勘違いして間違ったシグナルを体の中で出してしまいます。

その間違ったシグナルが、インスリンと言うホルモンを間違って出しすぎてしまいます。

体自身は健康でも、心の不安が発する間違ったシグナルが続くと、本当に病気になってしまうのです。病は気からというのは、決して侮ってはいけないのです。

心の問題であれば、心療内科で受診しましょう。

糖尿病の治療を受け、薬を服用している場合は、担当医に、空腹時に冷や汗や動悸がでることを伝えましょう

二番目に糖尿病で薬を服用しているのであれば、医師に低血糖の症状が出ている事を伝えましょう。薬の種類を変えるなど、医師の治療方針が変わってきます。

普段から私たちの体は、インスリンと必要に応じて、必要な量だけを出そうとしています。

しかし、糖尿病の患者は、それが上手くいきません。しかし、それでもインスリンはいつも一定量でている訳ではなく、多いときもあれば少ないときもあるのです。

糖尿病の薬によって、血糖値が高くなるタイミングで、適切な量のインスリンを打つつもりが、それ程、血糖値が高くないタイミングでインスリンを打つと低血糖の症状がでることもあります。

それを医師がモニターしながら、インスリンの量を調整するなり、あるいは、インスリンを打つタイミングを調整するよう指導したりします。

とても大事な事なので、すぐに相談するのがよいでしょう。

空腹時に冷や汗や動悸が出るのが、病気が原因でなければ、生活習慣を見直す

3番目に、特に病気もなく本当に体質の問題である場合ですが、体質だから仕方ないと簡単に考えてしまうのは少し危険な考えです。それは、体質と言っても、生まれながらにしてそういう体質であるというより、生活習慣によるものである可能性があるからです。

低血糖かどうどうかは、通常、空腹時の血糖値を測ります。空腹時に冷や汗がでるのが低血糖と言う理由であれば、それは当然の事のように考えます。

ところが、低血糖の原因は、血糖値を下げすぎるインスリンというホルモンが原因の場合が殆どです。そのインスリンは、通常、食事などをすることで放出されます。その時のインスリンの量が多すぎると、食後の数時間後に低血糖の症状がでます。

これは、若い痩せ形の女性に多いと指摘する医師もいます。

参考 みらいクリニック まだ空腹時血糖で判断してんの?

通常の検査をしても健康だという数値しか出ないのに、何故か体の調子が悪い、と言う時に、このような別のタイミングで検査をすると、異常が見つかる事もあるのです。

低血糖は様々な症状を引きおこす可能性もあります。体質だから仕方がないと考えているととんでもない事になりかねません。

食生活の改善で低血糖症が改善する、空腹に冷や汗とおさらばできる

例えば、低血糖の体質だと考えていた人のこんなお話があります。

その人は、ご飯や麺類、甘いものが好きだったそうです。そして、仕事柄なのか、食べるのがとても早かったそうです。いわゆる、早食いというやつです。

ご飯や麺類は、炭水化物といって、体の中でエネルギーに変わるのがとても早い食べ物です。肉のようなタンパク質、油のような脂質とよばれるものは、体の中でエネルギーになるまでに時間がかかります。

その炭水化物をたくさん取っていると、体の中でエネルギーに変わるスピードがはやく、その分、エネルギーを使い切ってしまうのも早くなってしまうのです。

これは、インスリンというホルモンが出過ぎて低血糖になるという典型的な症状です。

すると、すぐにお腹がすく事になります。体のエネルギーが不足してきますので、低血糖の症状がでやすくなるのです。

これが続くとどうなるのでしょうか?

エネルギーに変わりやすい炭水化物をたくさん取ると、体の中に大量のエネルギーができあがります。体は、それを抑える為にインスリンと呼ばれるホルモンをたくさん出して、エネルギーを調整するのです。

エネルギーが多すぎる、少し抑えよう、と体が行動する訳です。

そうすると、そういう習慣が続く事で、普通に食事をしても、インスリンがたくさん出るようになってしまいます。

すると、体の中のエネルギーがそれほど多くなくても、インスリンがたくさん出る事で、体の中のエネルギーが不足してまうのです。

体の中のエネルギーは不足していないのに、体に吸収されずに、尿としてからだの外に出てしまうのです。

これは、実は糖尿病の症状と同じなのです。

だから、体質で低血糖だから、糖尿病ではないと安心してはいけないのです。病気でもないのに低血糖であるという事は、生活習慣がよくないケースが多いのです。

そういった生活習慣を続けていくと、やがては本当の糖尿病になってしまう可能性もあると言う事です。

ですから、特に病気でもなく低血糖の体質だとしても、医師の診察をうけておくと安心です。特に投薬なしで経過観察で、定期的に医師に見せる事で、生活習慣の改善などの指導を受ける事も出来るからです。

炭水化物中心の生活から、タンパク質などの食事を増やし、早食いなどの習慣を改めて、ミネラルやその他の栄養素をバランスよく取る事で、体質だと思われていた低血糖の症状が改善したと言う例もあるのです。

先生の忠告に忠実に従って生活習慣(食生活)を変えていったところ、今は空腹時になっても低血糖発作(ふるえ・動悸・冷や汗など)がでなくなりました。
生活習慣を変えるだけでこんなに改善されるのなら、もっと早く診察を受けていれば良かったと悔やまれます。
同じような症状で不安になっている方に、ぜひ生活習慣、特に食生活の改善をお勧めします。

Caloo(カルー) – 低血糖症で空腹時のふるえ・動悸・冷や汗 : 病気体験レポートから抜粋

低血糖の改善には、様々な方法があります。低血糖は、怒りっぽくなったり、時に自傷行為に走ったりと言う例もありますが、栄養療法などで改善した話もたくさんあります。

あなたの体のシグナルが危険信号を出しているかもしれません。食事を見直したり、ビタミンCやビタミンB、ミネラルなどを摂取することで、性格も変わるくらいに体調が改善する事もあります。

参考 一般社団法人低血糖症治療の会 低血糖症の検査と診断

自分で安易に判断する事なく、医師のアドバイスを受ける事で体の体調も改善し、不安から解消され、健康的な生活を送れるようになることがあることを覚えておきましょう。

空腹時に冷や汗が出るときのまとめ

  1. 空腹時に冷や汗や手足の震えがでたら、すぐに甘いものを口にする。
  2. 低血糖症になる理由は3つある。肝臓や脾臓の病気、糖尿病のくすり、体質の3つ。
  3. 低血糖症になる原因に応じた対応をしていくこと。
  4. どの場合も、積極的に医師に相談する事。
  5. 特に病気でもなく低血糖症になる人は、糖尿病予備軍の可能性もあるので生活習慣を改善する努力をする。

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