大根おろしの部位は根元が甘い、先が辛いがどちらも甘くする方法がある

大根おろしの部位で甘いのは、青い色をした根元部分

大根おろしを少量の薬味で使いたいときは別として、ポン酢や滑茸などと食べる時には甘い方が断然おいしい、と個人的には思う。

大根の部位で甘いといわれているのは、青い部分、つまり葉に近い方です。大根おろしにするのは、こちらの青い部分を下ろすと甘い大根おろしが食べられます。

よく大根のどちらの部位が甘いか忘れてしまうと言う人は、やや青みがかかった大根おろしをビジュアルに記憶しておくと忘れにくいです。ちょっと緑がかった大根おろしは甘く、真っ白い大根おろしよりも見た目にも甘そうに映ります。

一方、天ぷらに添えられている大根おろしは水分が絞ってある白い色の大根おろしが多いです。真っ白な大根おろしが三角に添えられているのはよく目にすると思います。ショウガなどと一緒に薬味的な役割を果たします。だからちょっと辛いくらいがいい仕事をします。

大根おろしの部位に関係なく甘くする方法はとても簡単、ただ時間を置くだけで驚く程甘くなる

大根おろしはクックパッドでも、甘くおろすレシピも紹介されていますが、実のところ、放置するだけで辛みは見事に飛んでくれます。

大根の辛み成分であるアリルイソチオシアネートという物質は、切ったり、おろしたりする事により、細胞が破壊される事で生成されると言う事です。だから、できるだけ大根の繊維を破壊しないように大根を寝かせておろすとか、回しながらやさしくおろすと辛みを抑えられると言われています。

しかし、個人的な経験では、辛い大根は何をやっても辛いです。ただし、それは、おろした直後の話しです。そんな辛い大根も、時間が経過すると空気に触れる事で、辛みが飛んでいきます。

その理由は、大根の辛み成分であるアリルイソチオシアネートは揮発性で、時間とともに揮発してしまうからです。

参考 辛みを使いこなすヒント スパイス&ハーブ、カレーQ&A | S&B エスビー食品株式会社

この辛み成分は、ワサビにも同じように含まれています。高級な寿司屋では、ワサビは握る直前に必要な分だけおろしますが、空気に触れる事によって風味や辛みが飛んでしまうからでしょう。

急いで辛みを飛ばしたい場合は、電子レンジで温めるだけですぐに辛みが飛びます。熱によって揮発が促進されるからです。しかし、熱を加えると肝心の栄養の一部が壊れてしまいます。

大根は消化によいといわれています。天ぷらやおろしトンカツなど、揚げ物に添えられているのは、味もさることながら、消化を助ける効果も狙っているのでしょう。大根が消化によいのは、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼといった消化酵素が含まれているからです。

この消化酵素は、食べ物に直接働いて、消化を助けます。だから、大根おろしと食べ物を一緒に摂る事で効果を発揮します。

硬いお肉を大根おろしや大根おろしの汁に付けておくと柔らかくなることはよく知られています。市販のお肉を柔らかくする調味料も、同じような酵素が原料になっています。

しかし、この消化酵素は熱に弱いという特徴があります。だから、消化の助けに大根を食べるのであれば熱を加えずに食べる事が必要になります。

その為、食べるまで時間があるなら、事前にすっておくことで大根の特徴である、消化酵素を残したまま、辛みを自然と消す事ができます。

我が家では、子供が大根おろしが大好きで、一日に1本食べています。先の部分は大根サラダ、根元を大根おろしにして食べます。

大根サラダは、スライサーで作りますが、これも事前に切っておけば辛みが飛びます。

丸ごと一本大根おろしにしたいときでも、時間を置くだけでとても甘みが強い大根おろしに変わります。

時間の目安は30分程度と訊いた事がありますが、我が家では昼におろしておいて、冷蔵庫で冷やし、夜に食べるのが定番です。辛みが飛ぶだけでなく、不思議と甘みがでるのです。

ちょうど、辛い玉ねぎが熱を加えると甘くなるような甘さです。大根も熱を加えれば甘くなりますが、ただ放置するだけでも甘くなると言うのは意外でした。しかも冷蔵庫で冷やしても甘みが増します。

とにかく辛い大根が苦手という方は、あらかじめ作っておくのがお薦めです。大根サラダも、たくさん食べるのであれば甘い方が断然食べやすいです。

大根おろしの部位で、さんまにお薦めなのは水分が少なく甘い根元部分だが、薬味的に辛みの効いた大根おろしもおいしい。

大根おろしの部位で、さんまにはどちらが合うのかというと、人によっては薬味的に辛い方がいいという人も多いです。その場合は、大根の先の部位を使って、使う直前におろします。

いかに辛い大根でも、時間が経過すると見事に辛みが飛んでしまいます。ですから、辛みの効いた薬味として使う場合は、直前におろして添えます。

事前におろしておいた甘い大根と、直前に先の部分をおろした辛い大根を同時に使っても楽しめます。

自分は、甘い大根おろしをたっぷりかけて食べるのが好きです。さんまだけでなく、鯖の水煮にも甘い大根が合うので大好きです。

鯖の水煮や、さんまの塩焼きなど、塩味の効いた魚の身に大根おろしを混ぜると、塩味がほのかに緩和されやさしい味になります。

鯖やさんまの身を噛む毎に、大根おろしの甘みと上手く絡んでとてもおいしく食べられるのです。

たこ焼きに大根おろしや、餃子に大根おろしも合います。この大根も甘い大根おろしをたっぷりかけて食べると、ジューシーな餃子の中身が大根おろしの甘い汁と上手く絡んでとてもおいしく食べる事が出来ます。

大根の部位で、先の細い方は色が白く、辛い部分となりますが、根元ほど硬くなく水分が多いので、汁がたっぷりのジューシーな大根おろしが好きな人は、先の部分を大根おろしにして食べてもいいでしょう。

大根おろしの辛いのが苦手なら、大根をおろしてから十分に時間を置くことで甘みの強い、ジューシーな大根おろしでいただきましょう。

大根おろしの部位で、みぞれ鍋にするならどちらでも甘くおいしいみぞれ鍋になる

大根おろしは、熱を加えると辛みが飛ぶので、みぞれ鍋にするなら、大根のどの部位でも甘くおいしいものが出来上がります。

ちょっと辛みがほしいという場合は、大根の先の部分を食べる直前におろして、鍋が冷えない程度の量を加えて食べるとおいしいです。

ポン酢などで後から味をつけて食べる場合は、最初から甘みの強い根元部分を使うのが個人的には好きです。味噌などの味を最初からつける場合は、先の白い部分の方が甘みが邪魔しないのでおいしく食べられます。

私のお好みは、豚ロースの1ミリスライスに大根おろしとネギをたっぷりと入れて一煮立ちし、ポン酢をつけて食べることです。とても美味しいですよ。

お読みいただきありがとうございます。
多くの方にこの記事を読んでいただくお手伝いをお願いします。
下のバナーをクリックしていただくと、多くの方にこの記事が届きます。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

シェアボタン、いいねボタンなどを押していただき、多くの方へ記事をお届けください。いつもありがとうございます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ごんたママ より:

    こんにちは!
    大根おろし、辛い大根は、いかに優しくすりおろそうが、辛いんですよね。
    時間を置けば良いんですね。
    存じませんでした。
    すごくありがたい情報です(笑)
    さっそくやってみます。

    • informa より:

      こんにちは、お役に立てれば幸いです。

      私もこの方法を知るまでは、おろし金を替えてみたり
      回しながらすりおろしたり色々と試しました。

      最終的にはレンジでチンしてから冷まして食べていましたが
      一度、レンジを忘れて仕方なく、そのまま食べてみたら見事、
      すっかり辛みが抜けててびっくりしました。

      今では、大根の上も下も関係なく
      昼間におろして、夜食べるという簡単な事しかしてません。
      子供達も毎日、喜んで大根おろしをポン酢で食べています。