指が黄色くなっても、これさえ知っていれば安心できる

指が黄色くなって心配になったら、以下のものをたくさん食べていないか確認してみてください。もしそうなら、それは高カロチン血症(高カロテン血症)もしくは柑皮症(かんぴしょう)と呼ばれ、特に病気という事ではありません。

その食べ物とは、みかんなどの柑橘類、にんじん、カボチャ、パセリ、ほうれん草、オクラ、ブロッコリー、しその葉、トマトなどの緑黄色野菜、アンズ、マンゴーなどの果物、うに、焼き海苔など海産物、とうもろこし、スイカなど。

上のような食品を多く食べると、手の指や手のひら、足の指などが黄色くなることがあります。食品に含まれるカロチンという成分が体に沈殿する為です。

しかし、特に体に何らかの悪影響を与えるものでないため、病気とは診断されません

我が家の子供もみかんを毎日食べていたら、指の先から足の裏まで見事に黄色になりましたが、特に何も体に影響はありませんでした。

ただし気になる場合は、自分で判断せずに医師に相談してください。

指が黄色くなることに心配は要りませんが、しかし、気をつけるべきことはあります。

この記事は、指が黄色くなっても心配が要らないと言う事を理解し、指が黄色くなりがちな人が、将来、ある病気にならないように気をつけるべき事がわかります。

高カロチン血症は、みかんなど食べる量を減らして治せ

カロチンとはビタミンAになるまえの栄養素で、たくさん摂りすぎると、皮膚に色素が沈着するというのは説明した通りです。

手の指、手のひら、足の指や足の裏など、体の末端に沈殿しやすく、黄色くなりやすいといわれています。

特に子供などは、皮膚が薄いために症状が出やすく、体が小さい程、色素が沈着しやすいと言われています。

カロチンは、体の中でビタミンAに変化し、動脈硬化を防ぐなどの効果を発揮します。しかし、摂りすぎると、先程説明したように、体の一部が黄色くなったりします。

しかし、特に体に何らかの害を及ぼすものではないため、特に病気とは診断されません。カロチンを含む食べ物などの摂り過ぎが原因なので、食べる量を減らしていくと、次第に色が抜けていきます。

特にみかんなどの柑橘類の食べる量を減らすだけで、多くは改善するといわれています。

我が家の子供も、みかんが大好きで心配するくらい指が黄色くなりましたが、季節が替わり、みかんを食べなくなってから徐々に元に戻っていきました。

高カロチン血症と黄疸を見分ける簡単な方法はこれだ

ただ、稀に肝臓などが悪いと体が黄色くなる黄疸(おうだん)という症状と似ていますので注意も必要です。

黄疸とは、赤血球と呼ばれる、血液の成分の代謝機能が上手く働いていない病気です。しかし、黄疸と、高カロチン血症(高カロテン血症もしくは柑皮症)の見分け方は簡単です。

それは、目の白い部分である眼球結膜の色が黄色かどうかで判断できます。目の白目の部分が黄色くなっていなければ黄疸ではありません。

黄疸は、B型肝炎などに伴う症状でもありますので、もし、目の白い部分が黄色くなっている場合は、医師の診断を受けてください。

カロチン血症は病気ではないが、なりやすい人が注意すべきこととは?

カロチンは脂溶性(水ではなく、油に解ける性質)であるため、高脂血症と呼ばれる病気になると、カロチンが沈殿しやすくなります。

高脂血症とは、脂質異常症とも呼ばれ、血液中のLDLコレステロールと呼ばれる悪玉コレステロールやトリグリセライドと呼ばれる中性脂肪が増える病気です。さらにHDLコレステロールという善玉コレステロールが少なくなります。

ほうっておくと、血管の動脈が硬くなる動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などが引き起こされます。

つまり、カロチン血症は、動脈硬化などのサインである可能性もあります。

それほど、みかんなどの柑橘類を食べていないのに体が黄色くなる、しかし、目の白い部分である眼球結膜が黄色くないという場合は、黄疸ではありませんが、念のため、医師の診断を受ける事がいいかもしれません。

高脂血症であるかどうかは、まずは、内科で診察を受ける事で分かります。大きい病院の場合は、総合内科で受診します。

最終的に、症状によって循環器科、消化器科、呼吸器科、神経内科、腎臓内科などで治療を受ける事になります。

肝疾患、糖尿病、甲状腺機能低下症などの怖い病気の前触れという事もあります。心配な場合は、採血検査などを受けるようにしましょう。

まとめ

  1. 指が黄色くなっても、白目が黄色くなければ心配しなくてよい。
  2. カロチンを多く含む食事をそれほど摂っていないのに指が黄色くなるなら、高脂血症の可能性もある。
  3. 高脂血症は、深刻な病気を引き起こすので、心配なら医師の診断を受ける。

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